パナスタライヴ世界配信から1週間。案の定Netflix人気急上昇作品にランクイン、そしてYou Tubeチャンネル登録者数は300万人超えと取り巻く状況が目まぐるしく変化する中、風さんはピアノスコア編集という地道な仕事に取り組んでいたようや。
派手なパフォーマンスとは真逆のデスクワークやけど、彼にとっては大事な作業だったんやろね。HEHNに続いてLASAの楽譜を待ち望んでた人も多かったから、どうもありがとう、そしてお疲れ様。
藤井 風、自らが編曲・監修した
— Fujii Kaze Staff (@fujiikazestaff) 2023年3月13日
オフィシャル・ピアノスコア第2弾
「LOVE ALL SERVE ALL」
の発売が決定いたしました👼!
🎹全11曲(2形態アレンジ)+ボーナススコア3曲収載
定価:3,300円(税込)
発売日:2023年3月30日(木)
▼詳細はこちらhttps://t.co/HjAeRBkTqu pic.twitter.com/mg6OqyJbDb
https://photos.app.goo.gl/BXP3rBVz7rjmeYw29
ところで、改めてパナスタライヴを見ると、楽曲アレンジから、歌声や演奏、企画構成、どれをとっても正に風さんの集大成ライヴやったんやなぁと思う。
おとんやおかんから愛情を目一杯注がれて、自己肯定感とともに愛されキャラや尊い人間性を身に付け、英才教育によって、絶対音感やリズム感、ピアノの演奏テク、おしゃれなコード進行、そして世界に通じる英語力を身に付けた風さん。
幼少期から日々自宅のピアノと向かい合い音楽の世界に浸ってきた事で、失った青春もあったかもしれんけど、凡人が決して手に入れる事の出来ない尊いものを手にしたんやろなぁ。
それに加えて日本人離れしたルックスの良さや人々の心を癒やす歌声は天からの贈り物かもしれんね。
アーティストを目指す者なら等しく欲しがるものをほぼ手にしたように見える。そやけど、決してそれに慢心することなく、風さんはさらに高みを目指している。常にベストな状態、良質な楽器である為の体力作りや自主トレ、そしてダンスといった新たな事への挑戦。
そんな彼の周りには、自然と才能もやる気も向上心もあるスタッフが集まってくる。その結果が彼のライヴだ。
スクリーンや炎、花火を使った飽きさせない演出の数々、見応えのあるキレッキレのダンスシーンがあるかと思えば『まつり』に代表されるような簡単な振り付けによるオーディエンスとの一体感もある。そして風さんの真骨頂ピアノの弾き語りも忘れない。そんな中、一際印象的だったのは長谷川将山さんの尺八。実際会場に居た時は心に染み入る音やなあ位にしか思わなかったんじゃが、世界配信ってなるといきなり価値が上がったというか・・・。
今迄世界進出を試みたアジアのアーティストって、全編英語で歌うとか、欧米の音楽に近づこう追いつこうと必死になってた気がするんよね。
でも時代は変わってきたやん。世界を意識しだしたからって全編英語に拘る必要もないし、日本の良さをもっと出すべきやと思う。日本の伝統と世界音楽のテイストを融合させて発信していってもええんやないやろか。それはもしかしたらコアなファン獲得にとどまることになるのかもしれん。でも、風さんの創る音楽ならきっと世界中の人に受け入れられる。それは『死ぬのがいいわ』の世界的ヒットが証明してくれたように思う。
今やスイッチひとつで色んな楽器の音を出せるにしても、ライヴの中で今後また三味線や和太鼓といった日本の伝統楽器奏者とのコラボがあっても面白いんやないかな?
さてさて、これから風さんはどんな道を歩んで行くんやろう。
You Tubeでのチャンネル登録者数をアーティスト部門の世界ランキングで見ると、BLACK PINK 8480万、BTS 7390万、Justin Biever 7110万、Ariana Grande 5420万、Ed Sheeran 5300万。
今やKPOPが破竹の勢い。BLINKやARMYと呼ばれるファンは日本ではまず考えられない事やけど、どうやら独自で広告を出し、グッズを作成して販売する等、推しのファン層拡大に一役も二役も買っているんやて。一部のkazetariansもゆくゆくはそうなるんかなぁ。
で、日本の現状はどうかというと、米津玄師 671万、Ado 483万、YOASOBI 437万といった感じ。まだまだ世界への入口に立ったところやから、これからどんどん伸びていって欲しいもんや。
とはいえ、音楽を聴く方法が多種多様化してる今、あらゆるデータを総合しないと正確な比較は難しい。世界にファンのいるヒッキーだって登録は188万人。心に響く楽曲を生み出し続けてくれるなら、数字なんてどうでもいい気もする。
そういえば、折角Netflixにはいったんだからと『エルヴィス』を見たんよ。プレスリーって派手な衣装で “ キング・オブ・ロックンロール ”と呼ばれてたって事位しか知らなかったんで、色んな事実に驚愕させられちまった。
腰をくねらし歌う姿に熱狂した女性達が、ランジェリーをステージに投げたり、失神したり、批判的な人々は ” 骨盤のエルヴィス ” と揶揄していたとはなぁ。
結婚して娘も生まれたが、いつも ” メンフィスマフィア ” と呼ばれる彼の取り巻きと一緒ですれ違いの生活が続き、5年も経たない内に破綻。ギャンブル好きの悪徳マネージャーのせいなのか、海外公演を果たす事なく、晩年はストレスからくる過食症に悩まされ、熱心なプロテスタントで違法ドラッグに手を出す事はなかったが、睡眠薬等の処方ドラッグの極端な誤用により42歳の若さで逝去してる。エルヴィスが数々の記録を持ち、世界で最も成功したソロ・アーティストとして歴史に残るスーパースターになったのは確かやけど、壮絶な人生だったようや。
この映画、風さんはどんな気持ちで見てたんかなぁ?と、ふと思う。
世界で支持されるアーティストになるって事はビッグマネーを生み出す事に繋がる。それを目当てに群がってくる輩もおるやろし、ピュアでいる事は難しい。様々な葛藤から生じるストレスには計り知れないものがあるやろう。
人は何かを得ると必ず何かを失う。
推してる以上、もっともっとビッグになってゆくゆくはグラミー賞に輝くとか、今まで見た事のない景色を見させて欲しいと思う反面、自分の好きなように音楽活動をしながら人並みの幸せを掴んで欲しいとも思う。
今日の悲しみを乗せて
明日の喜びを運んで
全部 風が連れてゆく
或るべき場所へ
きっと彼は風に抗うことなく、或るべき場所に行くんやろね。
勝手に色々期待したり、逆に心配したりしとるけど、
ずっと優しく見守っていけばいいんやろな?!
ほな🐾